変形性頸椎症の症状と対策方法

変形性頸椎症の症状、原因、対策を解説

変形性頸椎症の症状と対策方法こんにちは。

整体師歴15年、浅野です。

今日は変形性頸椎症のお話です。

「なんか首から背中がめっちゃ痛いけどこれなに!?」
「痛みで動けないんだけど」

そんなツラい痛みから病院へ行く人も多いのではないでしょうか?

実際、私の病院にも
「整形外科で変形性頸椎症と診断されて…」
と来院する方もいらっしゃいます。

今日は聞きなれない変形性頸椎症について、一緒にみていきましょう。

変形性頸椎症とは?

変形性頸椎症

変形性頸椎症は、頸椎(首の骨)が変形し、首の痛みや手のしびれが現れる疾患です。

頭は体重の10分の1ほどの重さがあります。それが首にのっているんです。

その重さによって頸椎と周りの組織が少しずつ傷つき、変形性頸椎症を発症するとされています。

変形性頸椎症の症状

変形性頸椎症を発症した場合、多くのケースで次の3つの症状が見られます。

1:疼痛(とうつう)

変形性頸椎症を発症した場合、首や肩に疼痛(うずくような痛み)がみられます。

また、頭痛や腕の痛みがみられることもあるということです。

2:しびれ

脳から出た神経は、首を通って手の先へと送られます。

そのため、変形性頸椎症を発症した場合、手のしびれがみられるということです。

また、足にしびれが出ることもあります。

3:機能障害

重い変形性頸椎症になると、歩行障害や排便障害、排尿障害などがみられることもあります。

変形性頸椎症の原因

では、何が原因で頸椎が変形してしまうのでしょうか。

主に3つの原因が考えられます。

1:加齢

変形性頸椎症の多くは、加齢が原因と説明されています。

年齢とともに椎間板(首の骨と骨の間にあるクッション)や靱帯、関節が弱くなるからです。

その結果として、変形性頸椎症のリスクが増すとされています。

2:首に関係する疾患

ヘルニアや脊柱管狭窄症など、首に関係する疾患が原因となって変形性頸椎症になることもあります。

また、何度も首の手術をしていると、変形性頸椎症になるリスクが高くなるということです。

3:首のコリ

実は、首の骨の変形が首の痛みや手のしびれを生むとは限りません。

その証拠に、変形性頸椎症のほとんどは、手術をしないでも改善する可能性があります。

変形性頸椎症の治療法

変形性頸椎症と診断された場合、病院や整形外科では主に次のような治療が行われます。

・保存療法

変形性頸椎症が認められた場合、まずは安静にしてネックカラーなどで固定します。

それによって、1週間もすれば強い痛みはとれるということです。

・投薬治療

痛みが強い場合、痛み止めを服用したり、シップを貼ったりすることもあります。

・理学療法

保存療法や投薬治療で痛みがなかなか取れない場合、理学療法がおこなわれることもあります。

低周波などの通電治療や頸椎の牽引治療、温熱療法などが主な理学療法です。

・手術療法

変形性頸椎症のため、日常生活にも支障を来すような場合、手術療法がすすめられることもあります。

自宅でできるストレッチ

お風呂に入ったり、からだを動かしたりすることで、首の痛みや手のしびれが楽になりませんか?

その場合、首の骨の変形ではなく、首のコリが症状の原因かもしれません。

そのような方には、次のようなストレッチがおすすめです。

・首を横に倒すストレッチ

はじめに、右手で左のこめかみあたりを押さえ、首を右にかたむけます

左の首筋を気持ちよく伸ばしましょう。

30秒したら反対側も同様におこないます。

・小胸筋のストレッチ

右手を上にあげた状態で壁に触れ、そのまま身体を少し前へ動かして、胸のあたりを気持ちよくストレッチしましょう。

30秒したら反対側も同様に行います。

小胸筋は身体の前側でただ1つ、肩甲骨とつながっている筋肉です。

そのため、小胸筋が硬くなると肩甲骨が前へとスライドし、猫背気味になります。

その結果、首への負担が増し、首の痛みや手のしびれが出やすくなるのです。

・骨盤のストレッチ

ヨガマットや床にあおむけになり、両ひざをかかえることで、簡単に骨盤周囲の筋肉がのばせます。

骨盤がゆがむと、骨盤と頭のバランスがくずれ、首が硬くなってしまいます。

そのため、骨盤周囲の筋肉もストレッチしましょう。

気をつけるべき生活習慣

変形性頸椎症は、日々の生活習慣がおおきくかかわっています。

以下の3つの習慣がある人は、意識して改善する必要があります。

スマホやPCをよくつかう

長い時間スマホやPCを見ていると、どうしても首にかかる負担が増してしまいます。

時々はスマホやPCから目を離し、首まわりの筋肉をストレッチしましょう。

まくらが高すぎないか

あまりにも高いまくらを使っていると、寝ている間に首まわりが圧迫され続けます。

その結果、首まわりのコリを生じやすくなってしまいます。

寝返りが自然にうてる、適度な高さのまくらを選びましょう。

からだを冷やさない

首まわりが硬くなる原因としては、からだの冷えもあげられます。

普段から湯船につかってからだをあたため、首まわりの筋肉がかたくならないように気を付けましょう。

予防方法

「最近、首の痛みが気になってきた」
「肩こりがひどい」

こうした場合、姿勢の悪さから頸椎を痛めてしまうことがあります。

「まだ大丈夫!」

と思ってしまうと要注意。
ヘルニアや下半身が不随になってしまってからでは遅いんです。

しっかり予防を心がけましょう。

適度にからだを動かす

運動不足によって筋力が低下すると、頭を支えるための首まわりの筋肉が弱くなります。

その結果、首のコリが出やすくなるのです。

そのため、普段からなるべく意識してからだを動かすよう心がけましょう。

スポーツジムやむずかしいヨガは、つづかないことも。

一駅だけあるく
ラジオ体操をしてみる
など生活の中に取り入れやすいものからはじめてみてくださいね。

座り方に気を付ける

すわっているとき、ちょっと姿勢をのばしてみてください。

気づかずに猫背になっていることって、ありませんか?

なるべく背筋を伸ばして座るように意識しましょう。

質のよい睡眠をとる

私たちのからだは寝ているあいだに回復します。

そのため、質のよい睡眠をとるよう意識しましょう。

質のよい睡眠をとるためには、早寝早起きをしたり、寝る前にストレッチしたりすることがおすすめです。

ストレッチ器具としてのStretch Loona

Stretch Loonaは、首のストレッチをサポートする器具です。

自宅で簡単に首周りの筋肉をストレッチができるため、デスクワークなどで首まわりが硬くなっている方におすすめです。

また、Stretch Loonaを首の下において5分程度あおむけになることで、首のストレッチができます。